[8.10 AFCクラブ選手権 第2節 名古屋 3-1 カズマSC バンコクアリーナ]
AFCフットサルクラブ選手権2019は10日に第2節を行い、Fリーグ王者の名古屋オーシャンズは、カズマSC(クウェート)と対戦した。
試合の立ち上がりは、両チームが思惑通りの戦いを繰り広げる。だが、チャンスの数で上回っていたのはボールを保持する名古屋ではなく、カウンターを狙うカズマSCだった。名古屋の攻撃にミスが起きるのを待ち、ボールを持ったら速攻を繰り出す。初戦で好プレーを見せたGK篠田龍馬に代わって出場した日本代表GK関口優志が守るゴールが脅かされたが、フィニッシュのミスなどで助けられた。
なかなか決定機をつくれなかった名古屋だが、唯一の外国籍選手として出場しているFPペピータが違いを見せる。ペピータが、日本代表FP星翔太とのワンツーで中央から崩しにかかり、左足の裏でボールをコントロール。目の前のディフェンスが流れたところを左足のシュートを決めて、1点を先制した。
リードを奪った名古屋は、ここから攻勢に出る。しかしペピータの縦パスを受けた日本代表FP吉川智貴のシュートがポストを叩く場面、吉川のなど、追加点を挙げることはできなかった。ピンチもあった名古屋だが、吉川のシュート性のボールに日本代表FP星翔太がファーポスト前で詰めようとするなど、2点目を感じさせながら前半を1-0のままで折り返した。
後半に入っても、初戦でゴールを挙げたFP水谷颯真が右サイドから放ったシュートが左ポストを叩くなど、チャンスを生かせない時間が続く。それでも後半7分、試合の多勢を決めるゴールが決まる。相手の縦パスをFP笠井大輝がカット。そこから縦の水谷にボールが入ると、さらに右サイドの星翔太へボールが渡る。星翔太はトラップでディフェンダーを交わすと、右サイドから強烈なシュートをゴール左上に叩き込み、2-0とリードを広げた。
このゴールで攻撃の勢いが弱まわったカズマSCは、残り時間6分からパワープレーを開始する。それでも後半16分、相手の横パスを奪ったペピータが無人となっていた相手のゴールにシュートを決め、3-0とした。
だが、プレー再開直後、パワープレーにマークがズレてしまい、1点を返されてしまう。いやな流れになりかけたが、相手選手がプレーが止まったのちに吉川に対して悪質な乱暴行為を働き、一発退場に。FPが3人となったカズマSCは、ハーフからの守備を変えない。これに対して名古屋は自陣でボールを回し続け、カズマSCが選手を補充できる残り20秒まで時間が過ぎていった。
人数を補充したカズマSCは、その後もプレーをすることなくタイムアップ。3-1で勝利した名古屋が、2連勝でグループステージ突破に大きく前進した。