[8.8 AFCクラブ選手権2019 第1節 名古屋 4-2 アルダフラ バンコクアリーナ]
3大会ぶり4度目のアジア制覇を目指す名古屋オーシャンズの戦いが、8日に幕を開けた。グループステージ第1節の対戦相手であるUAEの強豪アルダフラFCには、元日本代表FP畠山ブルノタカシも所属していた。
立ち上がりからボールの保持率では上回る名古屋だが、らしくないミスも目立ち、攻守に歯車がかみ合っていなかった。そうした展開のなか、前半10分には日本代表FP西谷良介がビルドアップのところでボールを奪われ、ショートカウンターを受ける。最後はGK篠田 龍馬も引き出されてしまい、畠山に先制点を決められてしまった。
悪い流れとなった名古屋は、その後も流れのなかでは難しい試合展開を強いられる。そうした展開を打ち破ったのが、フエンテス監督の下で緻密に組み立てられたセットプレーだった。前半10分、コーナーキックを得ると日本代表FP吉川智貴のパスを受けた日本代表FP星翔太が同点ゴールを決める。
このゴールによってプレッシャーから解放された彼らは、さらに前半残り2秒のところでも、吉川のコーナーキックからペピータがシュート性のボールをゴール前に入れる。これを左足で合わせたFP橋本優也が、負傷からの復帰を告げるゴールを決めて2-1と前半のうちにリードを奪った。
後半に入ると名古屋は本来のプレーを取り戻す。さらに相手の運動量が落ちたことで、その強さが際立っていった。後半7分にはFP星龍太が相手をドリブルで引き付けておき、アウトサイドで西谷へ完璧なお膳立て。このパスを受けた西谷も確実にゴールネットを揺らしてリードを広げた。
さらに後半17分にも名古屋は吉川の浮き球のコーナーキックから、水谷颯真が左足のボレーシュートを決めてリードを3点に広げて見せた。試合終盤のパワープレーから1点を返されたものの、セットプレーと40分間戦えるスタミナという自分たちのストロングポイントをしっかりと見せつけ、アジアの戦いをスタートさせた。