【U18選手権】町田U-18との差を感じ取ったサントスFP山口優輝「基礎から見つめ直さないといけない」

【U18選手権】町田U-18との差を感じ取ったサントスFP山口優輝「基礎から見つめ直さないといけない」

[8.3 U-18選手権準決勝 町田U-18 6-2 サントス 浜松アリーナA]

 第6回全日本U-18フットサル選手権は3日に準決勝を行い、サントスFC/サンチスタは、ペスカドーラ町田U-18と対戦した。前半7分に先制されたサントスFCは、一度は同点に追いつくものの、今大会随一の完成度を誇る町田U-18に圧倒される。終わってみれば2-6で敗れることとなった。

 サントスで1次ラウンドから、ほぼ全試合で30分以上にわたってピッチに立ち続けているのが、FP山口勝輝とFP山口優輝の2人だ。山口正春監督の実息でもある2人は、テクニックがあり、1対1でも高い確率で勝てるタレントを持つ。左利きの優輝は、2003年1月1日生まれであり、21年大会だけではなく、23年大会のAFC U-20フットサル選手権にも出場できる年齢にある。

 今後の育成年代のフットサル界で何度も名前を聞くことになりそうな山口優に、兄とともに戦える最後の選手権の試合となる3位決定戦の湘南ベルマーレロンドリーナU-18戦へ向けての思いなどを聞いた。

 以下、準決勝・ペスカドーラ町田戦後のFP山口優輝のコメント

――今大会、山口兄弟の出場時間は、おそらく最も長いのではないでしょうか。
山口優 そうですね。町田戦の負けは、疲れがたまっていたこともあると思います。でも、自分たちの力不足、実力の差を見せつけられた試合だったと思います。試合後もみんなで話していたのですが、休憩の時からの意識の違いがあったんですよね。

――準々決勝と準決勝の間ですか?
山口優 はい。休憩中の食べるもの、飲むもの。そういうところから変えていって栄養の高いものを摂るようにするとか。そういう基礎的なところから積み上げていかないと勝てないよ、と監督からは言われました。

――いまも町田U-18の選手たちは、すぐに全員、バナナを食べていました。
山口優 そこですよね。うちの選手たちはすぐにシャワーを浴びに行って、スタンドに上がっているので。そういうところから見つめなおさないといけないなと思いました。

――サントスは関東にも多く遠征をしていますが、この全国大会は初めてでした。
山口優 雰囲気に飲み込まれることなく、いつも通りに戦うことができました。

――ただ、人は足りませんでしたね。山口優輝選手も、足の負傷をおしながら出場していましたよね?
山口優 はい。そうですね。

――明日の試合が選手権では、兄の勝輝選手と一緒にプレーできる最後の試合になります。
山口優 自分の持っているものを出し切って、勝利をつかみたいと思います。

――ここまでの試合でも重要な場面でゴールを挙げてきましたよね?
山口優 はい(笑)。

――来年も出場できる年齢で、結果を出せているのは自信にもなっていますか?
山口優 なっていますね。でも、いつも大人と練習をしてきているので、あまり年齢は意識していないかもしれません。

――プレーに関しては、勝輝選手が割と派手なプレーをしています。優輝選手もテクニックがありそうですが、そこは抑えているんですか?
山口優 特に何もありませんよ。勝輝がいない時になると、俺がドリブルを仕掛けていくという感じです。勝輝が前に上がった時は、俺がパスを出すという役割になるようにはしていますね。

――出し手が左利き、受け手が右利きなので、相性も良さそうですね。
山口優 そうなんですよね。

――この大会からはU-20フットサル日本代表の選手も選ばれます。勝輝選手は、前のU-20フットサル日本代表候補にも一度選ばれましたが、そこは意識していますか?
山口優 意識していますね。それは家でも話をしていて、「代表になれたらいいな」とは思っています。

――同じ年代の左利きとしては、FP甲斐稜人選手がいますね。
山口優 あれはヤバイっすね。俺の一つ違いですよね?

――そうです。
山口優 練習の時の集中力とかが違うんですかね。彼は組織的なものでちゃんとやっているからあそこまでの選手になっていますが、俺はいつも練習中にふざけちゃっているんですよね。そういう基礎的な面で負けているのかなと。

――逆に言うと、まじめにやれば越えられる?
山口優 はい。

――じゃあ、これからはまじめに取り組んでいく?
山口優 ……ふふふ(笑)。そうっすね。

――あまり変わる気はなさそうですね(笑)。
山口優 いや、でも、次は絶対に大差で勝とうと思っています。

――町田に?
山口優 はい。

――その前に明日、3位決定戦でロンドリーナU-18との試合があります。
山口優 ロンドリーナは、前に戦った時に大勝したんです。でも、その時とメンバーが違うので、油断したらアカンかなと思っています。岐阜かなんかの大会で、6-0くらいで勝ったんです。でもメンバーが違うので油断はできません。

――東海の同い年に良い選手はいますか?
山口優 自分がライバル視しているのは、ユニアオの(細越)健太郎っていう左利きの10番の選手です。彼は常にライバル視しています。すごく良い選手ですね。

――ユニアオもなかなか全国大会で見れませんね。
山口優 良い選手がいるんですが、どうしてもメンバーが足りなくて……。

――サントスと合併したら強そうなのに……。
山口優 間違いないですね(笑)。

――明日の3位決定戦での活躍も楽しみにしています。
山口優 ありがとうございます。

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