[8.3 U-18選手権準決勝 大阪U-18 1-1PK2-1 ロンドリーナ 浜松]
第6回全日本U-18フットサル選手権は3日に準決勝を行い、Bピッチでは湘南ベルマーレロンドリーナU-18とシュライカー大阪U-18が対戦した。試合は1-1のまま、PK戦に突入。PK戦を2-1で制した大阪U-18が、初の決勝進出を決めた。
試合後、大阪を率いる林浩平監督は、PK戦での駆け引きを明かしている。
以下、湘南ベルマーレ戦後の大阪U-18林浩平監督のコメント
――決勝進出、おめでとうございます。
林 ありがとうございます。苦しみましたね。正直、体力的にきついからと最初は引いて構えていたんです。
――なかなか1点を返せませんでしたが、失点の場面はどう分析していますか?
林 相手がクワトロで、うちが引いていたところ、背後を狙われました。マンツーマンでついていったのに、人を見て背後を取られて決められましたね。そこから点を取られてからは前からプレスをかけに行きました。
――先制したロンドリーナは守備を固め、さらにGK中澤航選手がいました。ゴールをこじ開けるのは苦労しましたね。
林 本当にあのGKは、素晴らしいGKですね。(大阪U-18も)チャンスは作れていたと思いますし、決め切れていたらずっと楽な展開になっていたと思います。
――さらに攻撃のキーマンである一人の19番(甲林陸選手)も途中で負傷しました。
林 そうですね。サイドで主導権を取っていたのですが、駒が一枚いなくなってしまったんです。
――パワープレーをどこで使うかは、相当考えたのでは?
林 チャンスをつくれていましたし、我慢をするべきなのか、早くとるべきなのか、考えました。5分ちょっとのところで一回やって、相手がどういうパワープレーの守備をやるかを見ました。タイムアウトを取ってからパワープレーをやるより、流れのなかでやってみて、ディフェンスを見て、タイムアウトを取るという対策をしてよかったです。普通はタイムアウトをとって「パワープレーをするぞ」となると思うのですが、相手を見てから確認してから取りました。正直、パワープレーの練習はあまりできていなかったんです。
――先ほど井口凜太郎選手は、「相手の守備の仕方が想定と違った」と話していました。
林 ダイヤで守ってくると思ったのが、ボックスだったんですよね。そこでタイムアウトを取って修正を入れました。
――そしてPK戦では、GKの対決になりましたね。
林 ロンドリーナさんは、準々決勝でもPK戦になり、GKが止めていました。それを見ていたので、どちらに分があるのかなと考えました。そこで同点になってからも、一回、パワープレーで勝ちにいったのですが、残り1分半になってからは、PKに備えるようにしました。うちのGKも体がでかいですし、決して悪くはないなと思ったので。PKのところは策略があり、それがはまりましたね。
――3人目の選手が外した時も、落ち着いていられたんですね。
林 というよりは、3人目で決められたらよかったんですけどね。彼はパワープレーの時にゴールを決めていたので、「外してもチャラだよ」とプレッシャーを与えないようにしたんですけどね。相手のキッカーの一本目で、うちのGKには「左右のどちらかにいくなよ」と伝えて、真ん中で構えさせました。2本目からは真ん中に蹴られないようにしようとしたら、たまたま相手が真ん中に蹴ってくれたので決めることができました。そういう駆け引きをしていました。
――その駆け引きは、今日(3日)、書いても平気ですか(笑)?
林 なしでお願いします(笑)。大会が終わってからでお願いします。
――明日は町田との決勝戦になりました。
林 本当に完成度が高いですし、胸を借りるつもりでやっていきたいです。どちらが勝っても優勝すれば初優勝になります。そこに関しては、リスペクトをし過ぎずに対等という気持ちでやっていきたいですね。
――“初優勝”といえば、林監督は選手時代にオーシャンカップ初優勝を取っていますからね。
林 はい。その経験も選手たちには伝えたいなと思っています。もう何年か経ちましたが、そういうことを伝えていきたいですね。
――明日の決勝も楽しみにしています!ありがとうございました。
林 良い試合ができるように準備をしたいと思います。